こんにちわ。
「寺」と言う字が入っている漢字は、「持」「時」「待」「詩」など
たくさんあります。
では、寺という漢字は、「土」に「寸」と書きますね。
古代文字では「之(し)」と「寸」が合わさっています。
「之」は「止」と同じ形で「足」のことで、
「寸」は「手」の意味です。
このうち「之」のほうは「寺」の字の音に関係した部分で、
字としての意味については「寸」(手)のほうにあります。
「寺」は「手」で持つ意味の文字で、
「持」の元の字でした。
その「寺」に、さらに「てへん」を加えて「もつ」意味の「持」の文字ができました。
このように「寺」が手で持つことの元の字でしたから、
「寺」をふくむ文字には「持続する」意味があります。
「時」は時間が持続すること。
「待」は時をかけて持続的に「まつ」という状態のことです。
日本語では「さむらい」の意味に使う「侍(じ)」は
尊い人の近くに仕え「はべる」ことです。
そういう状態が持続している人で「侍者」「侍女」などの用法があります。
これらの「寺」の持つ意味をふまえると、
「じっと動かずまつ」「じっとしている」さまを表わします。
仏教の教えは「不動の教え」でもありますから、
仏様の居ますところを「お寺」と書くようになったのでしょう。
(りゅうかん)
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