地蔵菩薩の縁日である8月24日を中心におこなわれる地蔵尊をおまつりする行事。京都を中心にして、子どもや地域を守護する仏さまとして地蔵尊が祀(まつ)られ、毎年8月23日・24日を中心にして地蔵盆が町内や自治会でおこなわれます。
町内や自治会で催される地蔵盆では、祠(ほこら)に祀(まつ)っている地蔵尊をきれいに荘厳し、たくさんの供え物や灯明などを供え、地蔵和讃などのお経を唱えて供養します。また、僧侶を招いて読経をいただき、百万遍の大数珠繰(く)りなどをおこない、地域の子どもたちの成長や安全を祈願します。
また子供たちは、ゲームをしたり供え物の菓子をもらうなどして楽しいひとときを過ごします。
現在では、地域の都合にあわせて、土・日曜にふりかえて行なう場合も増えてきています。
地蔵盆には、地域の人々が一斉に集い、みんなの無病息災を願うという宗教行事ですが、大数珠回しをすることは、みんなが1つの数珠につながり子どもたちや地域で暮らすみんながコミュニティーやネットワークをしっかり作ってお互いが地域を育てていくといった意味が含まれていると考えます。
百万遍の大数珠くり(まわし)のしかた
大数珠のまわりに大きく円になり、その円の真ん中にお坊さんが座り、鐘や木魚を打ちながら念仏をお唱えします。そのテンポにあわして大数珠を時計回りに回していきます。その大数珠の中心にある『ボンボリ』には、地蔵菩薩の智恵が詰まっています。その『ボンボリ』が自分の前に来る時、オデコ(額)に軽く当て『お地蔵様のお知恵』を頂戴します。
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